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道内の下水管対策はどうなっているのか?

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2025-02-05
道内の下水管対策はどうなっているのか?

埼玉県八潮市の道路陥没事故を受け、国は埼玉などの7都府県13ヵ所を対象に緊急点検を実施するよう要請しました。北海道において下水道インフラの管理や老朽化への対応はどのようになっているかまとめました。

 

  1.全体管理

    ◦道は3流域下水道(石狩川、函館湾、十勝川)、石狩湾新港地域公共下水道など360キロに及ぶ下水管を  

     管理しています。

    ◦特に腐食しやすい重要な路線は5年に1回、一般的な環境下にある管は10年に1回の頻度で点検していま

     す。

 

  2.老朽化対策

    ◦現在、50年以上経過した管路はゼロですが、15年後には52%、30年後には98%が50年以上経過する見

     込みです。これに対して、管路の改築や修繕が必要とされます。

 

  3.事故と対策

    ◦21年度に三笠市で発生した陥没事故を受け、22年度には路面下空洞調査方針を策定。危険度の評価を

     行い、必要に応じて対応が進められています。

 

  4.札幌市

    ◦札幌市では手のひらサイズの陥没が年間100~200件発生しており、そのほとんどはコンクリート製の

     取り付け管に起因しています。50年以上経過した管を年間210キロ調査し、修繕や改築が行われていま 

     す。

 

  5.その他都市

    ◦函館市は1362キロの下水管を管理し、17〜26年度の計画期間で30キロの管渠更新を目標として順調に

     進行しています。

    ◦小樽市では、45年以上経過した管路に対してカメラ調査を実施し、一定の更新を終えています。

    ◦室蘭市は管路の約3分の1が更新期を迎えており、今後の対応が求められます。

 

   今後の課題

    ◦管路の異常を発見するために定期点検やマンホール内の目視カメラ調査が行われているものの、老朽

     管更新や耐震化を進めるためには財政的な負担が増加することが予想され、交付金の見直しなどの

     対策が求められます。私たちが安心して生活出来るよう、今後の対策方針や実績など注目していきた 

     いところです。

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